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Abstracts 〜Music for CD player〜 |
サークル |
CAOL ILA |
元ネタ |
オリジナル |
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オリジナルのミニマル系アルバム。
だいぶ前から興味のあったサークルだったんですが、なんとなく難しそうという理由から手を出せていませんでした。大阪M3を機にやっと挑戦。地元開催でテンションあがってたのかなぁ。
数十秒から1分程の短いトラックが58つ繋がっており、普通に再生すると9パートの大きな一曲に、ランダム再生すると違う組み合わせの曲になる、という面白い試みのCD。
まず、普通に再生した場合としては
生音メインで構成された現代音楽系のミニマルミュージック。
生演奏を収録した音は温かみがある。センスの良い音選びです。
また中盤では電子サウンドが増えてちょいテクノ調になったりもする。
こういったミニマルフレーズは好きなので個々のトラックとしてはなかなか楽しめた。
ただ、結構フレーズの切り替わりが頻繁なので、反復やズレによるトリップ感は期待してたより無かったかも。
また、リズムの取り方や声の使い方が自分にはちょっと変態的すぎるかなぁという気もしました。
で、このCDの肝でもあるランダムにプレイした場合ですが、各パートによって大きく曲調が違うので飛び飛びに聴こえるのは否めない。新たな曲と言うには苦しいかもしれません。
でもいつもと違った聴き方をすることで、「ここではこんな音が使われていたんだ」と各トラックに新しい発見もありました。
気に入ったのは(6)〜(9)のピアノフレーズ、可愛らしいフレーズが飛び出してくる(22)〜(26)。
前半の方が好きで(27)以降はすこし疲れてくる。
ギミックは大成功とは言えないけど、こういう面白い試みは大好き。
純粋に音楽CDとしては、思ったより浸れず、少し物足りなかった。
ただ、こういった音を出してるサークルさんは珍しいので興味がある人は挑戦してみてもいいかも。
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