普段は旅行本で活動しているサークルさんが出したKEYアレンジ。全4曲。
フルート、マリンバ、オーボエ、ピアノなど吹奏楽系のアレンジが主。打ち込みだと思うんですが、音がすごく綺麗でまるで本物の楽器から音が出ているみたい。
勢いで曲を作るのではなく、音楽理論を基に練りに練って編曲している感じ。といってもメロディ重視の曲調なんでとても聴きやすい。
4つ打ちのポップス曲もありますが、それも複数の曲が入り乱れた変化球。
4曲と若干物足りなさもありますが、なかなかに面白い一枚です。
@「カントリートレイン(CLANNAD)」の吹奏楽風アレンジ。スネア、ハイハット、マリンバ、ティンパニ、ベルなど様々なパーカッションが活躍するアレンジです。列車で旅をするような気分が得られるノスタルジーなアレンジ。良いアレンジです。旅行サークルらしいな。
A「時を刻む唄(CLANNAD AS)」アレンジ。ノーリズムのピアノ、フルート、オーボエ四重奏。穏やかなメロディが暖かい音色で奏でられ、しんみりする。
B「KANON、AIR、CLANNAD、智代アフターの各OP」を合体させた奇抜なアレンジ。ただ単にメドレーにするのでなく、メインメロとバックが混ざったり、一度出てきたフレーズがまた顔を出したりと良い感じにしっちゃかめっちゃかです。「おぉ、あのフレーズとあのフレーズが共存してる!」という面白さがある。いわずもがな名メロディばかりなので純粋に曲としても安心して聴けます。
C「雪野原」「渚」「坂の下の別れ」「だんご大家族」のピアノアレンジ。壊れそうなタッチで紡がれる渚のメロディに涙。
もともと切ないKEYメロディをより切ない形でお届け。
コンパクトながら楽しませていただきました。
KEY好きなら手に入れて損は無いでしょう。
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