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女性ボイスで喘がせるソフト・阿久女イクを使った変態ミニアルバム。
便所飯選手権で顔を見せていたparaokaさんのアホな面が爆発したCD。
しかし、楽曲としてのクオリティ向上にもまったく手を抜いていません。
オーソドックスなポップス、お得意の変態な構成の疾走曲、激しいメタルと各曲が違う方向に向いていながら、その全ての方向に対して素晴らしい作りこみっぷりです。
イクも無理やり使ってる感は全然無い。変に「歌わせる」ことを意識せず、喋らせたりとあくまでも「イク」を「楽曲の要素のひとつ」として溶け込ませています。
そして、全体にまぶされたキャッチー&ポップなテイストによりとっつきやすさは最上級。いや〜、ほんと非の打ち所が無いCDです。
@前作にも収録されていた曲。「やーーーみよーーにーーーーー」は何回聴いても良いな。ミクじゃ出せない「何か」がある。
Aシンセもドラムも大暴れしてる勢いのあるテクノポップ。テンションMAXを最初から最後まで持続し続けるのは圧巻です。イクも弄り倒してるのでまったく違和感が無い。ってかEBMとかでこういう歌い方する人います。名曲。
B激しいメタルに卑猥な言葉を乗せたある意味イクの正しい使い方。激しいリフの応酬にアグレッシブなドラムはちょっとメタルをかじった程度で出せるもんじゃない。メタルにどっぷりハマッったことがある人の出せる音。ここ数年でもっともカッコイイ&本物だと思った同人メタルです。人外ブラストパートなんて失禁もの。手法としてはポルノグラインドになるわけですが、オタならではのネタ/曲としてのキャッチーさを注入して普通のポルノグラインドとはまた違った新世界に飛び立ってます。ネタとカッコよさが同居する名曲。
Cライナーノーツ曰わく「リズムに合わせて愉しく喘ぎましょう」。バカすぎるwテクノポップ調のトラックが普通に良くて困る。
D某社長とイクのアホすぎるショートコント→ハードコアドラムンベース。最後のネタまでトラックとしての手抜きは感じられません。バカなことをやっているようで最後の最後まで全力投球の真面目なCDなのかもしれません。
ネタとしても曲としても素晴らしい傑作。
もともとparaokaさんは変態と天才は紙一重を地で行く人だったけど、今作ではどうしようもないくらい変態に傾いてしまいました。しかし、やはりそれでも天才は天才なわけでただのネタには終っていない。
気持ち悪いくらい持ち上げてますが本当にすごいCDです。
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