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ARIA
サークル WAVE
元ネタ AIR

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サークルWAVEからAIRアレンジ。このCDは全編曲を担当するMORRIGANさんはもちろん、構成・企画のrioさんもかなり貢献していると思う。
ちなみにドラムンandクラブミュージック要素は無し。

大人しい系のアレンジです。
ピアノ、バイオリンを多用しています。オーケストラというほど仰仰しさは無く、アコースティックソロというほど質素でもない。2つの間のような音楽。
伸びる音が多く、リズムの効いたアレンジは少なめ。
アルバム全体が物語を語っているので、癒し系と片付けられるモノではないと思う。まさに「大気」のようなアルバム。

大人しい系のAIRアレンジとしては、かなりの出来。またアレンジアルバムというだけでなく、イメージアルバムとも言えるほど「AIR」という作品を大事に表現しています。

しかし、アレンジが大人しい系の王道(もしくは極致)といえるアレンジで意外性がなかったので、ちょっと物足りないとも感じました。大きく盛り上げる事が無いのも不完全燃焼気味。
自分がリズム重視の音楽が好きというのもあると思います。言ってしまえばアレンジの方向性が自分の好みでは無かったという事です。

それでも「AIR」という作品をここまで表現したのは、素直にすごいと思う。目を閉じてじっくりと聴いているとぐいぐいアルバムの作り出す世界に引き込まれる。ジャケデザインも雰囲気をだしてる。
ミュージックアルバムとして聴くと、正直イマイチでしたが、イメージアルバムとしては最高な出来。AIR好きなら聴いて損は無いと思います。

お気に入り曲は、
出だしから「AIR」らしさを感じさせるピアノ→バイオリンの@「回想録」、物語の終わりを感じさせるバイオリン→ピアノのM「回想録」。
そしてアルバムで一番のお気に入りのバイオリンと静かなシンセのみで構成されたE「銀色」。アルバムの肝になる曲です。
まぁ、このアルバムは曲単位でどうこうでなく、アルバム全体の作り出す(「雰囲気」というより)「空気」を楽しむのが一番の楽しみ方だと思います。

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