デビュー作の『ひぐらしがなく頃に・イメージアルバム』で独自の音世界を見せてくれた全裸ネクタイさんによるLeafのアレンジミニアルバム。全4曲。

今作も音数少なめのアンビエント/実験的な曲調。4曲中3曲がノンビート。
相変わらず空間的な音使いが上手い。
どっぷりと浸れるドラッグのようなアレンジです。雰囲気重視で聴く人にオススメしたいCD。初期LEAFのどんよりとした雰囲気がよく出てます。
原曲をぶち壊しながらも元フレーズが最大限に使われているのも良い。
雰囲気作りは文句無しなんですが、いかんせん曲が短いのが気になる。特に前2曲。
曲が曲だけにループでもいいからもっと浸っていたいと思ってしまいます。

�@ノイジーな音で奏でるサイケデリックな「瑠璃子（雫）」。波の音と不安感を煽るシンセの音がどんどんと近づいてきて「ガシンっ！」という音とともにノイズに囲まれる。原曲のメロディが入ってきた瞬間が快感。
�A「寝覚夜(痕)」のドラムンアレンジ。今作で唯一ビートのある曲。シンプルなリズムに音数の少ないウワモノが絡んでトリップできます。メタルパーカッションチックなドラムがインダストリアル好きにはたまりません。今作で一番好きな良アレンジ。
�B「ストレンジ･エンカウンター（To Heart2)」をゆったりしたラウンジ・リラックスミュージックにアレンジ。気だるい雰囲気が心地よい。あ、この曲もかすかにビートがあった。
�C「家路」のオルゴール風アレンジ。ここまで音数が少ないとちょっと苦手かな。

かなり好みの分かれそうなCDです。
私としては、別世界へトリップできそうなアシッド感があって大好き。
アンビエント、トリップ、ノイズ、催眠あたりの単語に反応した人は気に入ると思います。

ココは個性的な音を出していて最近注目のサークルです。