女性Vo.ちなさんのオリジナルフルボーカル・ミニアルバム。7曲入り。

ジャケット通りの可愛らしいガールズポップ。
とても楽しそうに歌うちなさんの歌声は聴いてて気持ち良い。なんとなく國府田マリ子に似てるなぁと思いました。
電波系もいけそうな声ですが音程がしっかりしてるし、媚びた雰囲気があまり感じられないので、いわゆる萌え系歌姫が苦手な人でも問題無く受け入れられると思います。
歌詞も面白いのを書くし、なかなか良い歌い手さん。

曲はポップス、テクノポップ、ロックなど。
色々とやりながらマニアックな方向に走ることは無く、歌を大事にしたアレンジでちなさんの魅力が存分に生かされています。
どこか懐かしい歌メロやアレンジは一昔前の声優ソング(マリ姉やら岩男潤子やら）やキャラソンを思わせる。ときメモ2のキャラソンとか。
どの曲もシングルカットできそうなキャッチーなメロディにやられました。

�@オルゴールと歌のみの短いOPトラック。こういう演出があると「アルバム」が生きてくる。
�A軽快なロックポップ。サビのメロディがモロに好み。爽快なアルバム本編スタート。
�B良い意味で古臭いアイドルポップ。Aメロに入る前の「カンッ！」が最高。このベタな感じ好きだなぁ。これもサビが素晴らしいです。
�Cキュートに猪突猛進するテクノポップ。セリフでニヤけが止まらん。人前では聴けない曲。遊び心満点で聴いてて楽しい曲です。やはりサビは良い。
�Dエモいギターが引っぱるクールな疾走ロック。ひたすら攻めのドラムが良い。いままでとガラリと曲調が変わってますが難無く歌いこなしてる。サビ良い。
�E抑え気味テンポのゆったりポップス。お洒落な曲調になってもあくまでもポップなところが良い。良いサビ。
�Fボートラ。WEBで公開して曲のリミックス。これも一昔前を感じさせるメロディ。良サビ。

とびっきりキャッチーな良質ポップアルバム。ポップス好きならまずハマるでしょう。
ピースフルな空気に溢れてて視聴後の後味がすごく良い。
ちなさんの歌声は平均的なレベルより一つ抜き出ているように思います。強烈な個性があるわけではないのですが、その王道さが逆に良さに繋がってるのかも。