東方のシンフォ/ブラック/メロスピ・メタルアレンジ。
演奏はメタル、ボーカルは(メタル的な)キャッチーさを持った勢いのあるサウンドです。
呻きデス声などダーティーな要素もあるものの基本はメロスピで聴きやすい。 ちょいV系が入ったクリーンボーカルは好みが分かれるかもしれませんが、パワー&メロディで押し切る作風はRhapsody(of fire)のキラーチューンばかりを集めたみたいでメタル好きにはたまらないでしょう。東方メロのアクも勢いに消し飛んであまり気になりません。 ---- @「人形裁判 」。シンフォ系メタルの導入に必須のオケ・インスト。 A「恋色マスタースパーク」アレンジ。「あぁ、コテコテだ」と初っ端から思わせるリフにニンマリ。いきなりのシャウトから繋がる高速スウィープがカッコイイ。そして大合唱のサビでノックアウト。気持ちええ。基本このアルバムはずっとこんな感じです。 B「信仰は儚き人間の為に 」。同じくサビで大合唱のシンフォパワーメタル。聴きどころは、魔物が睨みを効かせているような緊迫した空気から一気に開放的になるギターソロ。暗から明への切り替わり。まるで「angelclaw / archenemy」のギターソロのよう。 C「フラワリングナイト」ブラック色の強いアレンジ。でも散りばめられた東方フレーズのおかげですんなり耳に入ってくる。アルバムの良いアクセントになってます。 E「無何有の郷」のシンフォ・バラード。単体で聴くとそんなに好きな曲調じゃないんですが、アルバムの流れを悪くしてるってことは無い。 F「亡き王女の為のセプテット 」をHELLOWEENパロディのパワーメタルへ。ドラムやギターが結構そのままで面白い。イントロが熱いなぁ。後半のコール&レスポンスは声が幼い少年みたいでちょっと曲から浮いてるかも。そのあとのボーカルもかなり危ういのが残念。 H今作の目玉「Reincarnation 」アレンジ。激キャッチーな勇ましいサビ、希望感溢れるギターソロ、そして語りとハイトーンボイスが絡みあう感動のフィナーレ。これでもか!と爆走する名曲。派手で、直球な曲から大軍を引き連れた勇者の姿が見えてくる。最高!
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爆走と合唱が織り成す東方シンフォメタル。 |