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stem of radiant
サークル Alstroemeria Rec. + cradles
元ネタ 東方

良くも悪くも話題になったAlstroemeria Recordsとcradles共同制作のstem of radient。実質Alstroemeria Records作品。
たぶんみのしまさんの東方アレンジの最終ゴールじゃないでしょうか?とか書いといて次回も東方だったりして。(追記:東方だったorz

いつものAlstroemeria Recordsっぽいんだけどゲストの曲が多いので音の幅は広くなった。あくまでもストイック。

爆発音で始まる@はいかにもファーストトラック。いつものみのしまさんらしいトランスアレンジです。東方アレンジっていうと普通はリズムよりメロ重視だからジャケ買いした人はこの時点で賛否両論だろうな。
Aは音はトランス風なのにアレンジは2ステップっぽい。バスドラの打ち方が面白い。途中のピアノソロがオシャレでいいな。
BはA. aurantiacaに入ってたネクロアレンジの微違いVER.う〜んやっぱり微妙。Cはハードテクノアレンジ。DFR(みのしまさんが元主催だったオリジナル曲レーベル。活動休止中)っぽい。
EはA. aurantiacaに収録されてる曲。同じ時に販売開始する作品に同じ曲が入ってるってのはちょっと…。手抜きと言われても仕方が無い気がする。Fはピアノオンリーのあやしげな雰囲気の曲でインタールード的扱い。なにげにこの曲お気に入り。
ここからは5人のアレンジャーの六十年目の東方裁判アレンジ合戦になります。
GはA. aurantiacaに収録されたボーカル曲のボーカルをシンセに変えたモノ。またA. aurantiacaからってのもなんだかなぁ。ボーカルの代わりに入ったシンセはどこか急遽入れた感が漂います。それでもあの頼りないボーカルよりかは良いけどね。
HはCと同じアレンジャーでまたまたハードテクノ。さらにストイックになってる。バスドラの音が良い。
Iは大人気ビートまりおさん。彼のアレンジは他の参加者と全然違うのでどうなるのかと思ったけど、我が道を行っていますw。お得意の和風/中華テイストのユーロ。意外とアルバムから浮いてない。曲はビートまりおさんにしては無難な出来。
Jはドラムン+トランスなボーカル曲。ボーカルもうまいし名アレンジです。GのボーカルVER.とはかなり出来に差があります。
Kはなんと薄儀さんのアレンジ!!知らない人に説明すると薄儀さんは数々の独特な雰囲気を持った名BMSを作った人です。中でも「チョウの標本」はベストBMSに選ばれた事もあります。3〜4年前にBMSをやってた人で知らない人はいないんじゃないでしょうか?
今回のアレンジは思ってたより普通の雰囲気。といっても質が悪いわけではなくむしろ希望感あふれた良いアレンジです。
薄儀さんのみで東方アレンジCDを出す予定があるらしいのでむちゃくちゃ楽しみ。
Lは締めのオーケストラ風アレンジ。最後のストリングスが駆け上がっていく所が良い。

このstem of radiantは画集の中にCDが入っている形式なのですが、この画集がすごい。絵が良いのはもちろん、絵を際立たせるデザインがイイ。特にインタルード以降のページはデザインのコツを掴んだのか半端なくカッコイイです。デザインで絵の見え方が変わるってここまで思ったのははじめてな気がする。
しかし絵と曲が対応していると思ったらそうではないのかな。せっかくなら関連性を持って欲しかった。セットにした意味が無い。

画集とCDセットでstem of radiantっていう作品なんだと思う。
みのしまさんの曲はインタールードとラスト以外は良いのがなかったな。AとJのつかささんのアレンジはかなりよかった。
一般受けするだろう曲は少ないんで、ジャケ買いした人はあまり満足いかない人もいるかもね。
アルバム全体ではもうひとつかな。

よく売れるために画集を付けたと言われていますがそれは違うんじゃないかな。上のCDのLPジャケットもそうだけど作り手としてこういうCDを作ってみたいという願望を実行したんじゃないだろうか。オレも本+CDとか作ってみたいと思うし、同時発売されたベスト+LIVE盤も音屋だったら一度は夢見るものだと思う。作りたいモノを作るのが同人でしょう。
出来の話になるとまた別ですが。過去作品のクラブミックスや同じ曲が収録みたいに手を抜いた部分もあったしね。
ってか1年で東方から7枚も出したのか。ご苦労様です。

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